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不便を武器にする経営術|83歳店主が30年続けた日銭商売の強さ

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80歳を越えて店頭に立ち食いうどん屋

注文してから、わずか20秒。
さっと一杯が出てくる。

東京・東急線の 大岡山駅 商店街のはずれにある立ち食いそば「よりみち」。
3~4年前に投稿されたYouTube動画が人気になり、当時すでに80歳越えの店主が話題になっていました。

「80歳を越えて立ち食いうどん屋を回せるのか?」

正直、最初は半信半疑になりますよね。
でも動画を見ていくと、その秘密が少しずつ見えてきます。

この店を30年以上、店頭に立って切り盛りしてきた。


最近は息子さんが手伝っているようですが、基本はずっとワンオペ。

82歳の店主が守ってきたこの小さな店には、
無駄を削ぎ落とした動線、初期投資を抑える工夫、日銭商売の強さ…。

派手さはないけれど、商売のヒントがぎゅっと詰まっていると感じました。

【第一部】開店まで:40代のバー経営から「そば職人」への転身

もともと店主は、40代までは飯田橋・神楽坂でバーをやっていたそうです。
でもお店をやめたあと、大手そばチェーンで1年間きっちり修行。

そして出会ったのが、飲み屋兼お茶漬け屋が店をたたんだ居ぬき物件「よりみち」でした。

「米次郎」という看板は、店主の名前。


で、2つの看板があるのでお客さんが混乱します。

普通なら「改装してから始めよう」と考えそうなところですが、店主は違いました。
お茶漬け屋のカウンター越しに提供するスタイルが、ワンオペにはちょうどいいと気づいたんです。

だから大きな改装はしない。
そのまま使う。

結果的に初期投資は最小限。
狭い店内を、横に移動し、かがみ、腕を伸ばす。
無駄のない動きで30年以上。


【第二部】開店後:30年続けた自前で、だし、てんぷらづくり

不便を味方にする「身体の動かし方」

天ぷらを取る、どんぶりを出す。狭い厨房で高齢の身体をぐっと横へ移動する動作。手元で、そばを湯通しする、無駄な動きがないし、歩き回るのは必要な時だけ。効率性は抜群。


最初動画を見ていた時、狭苦しい雰囲気にどうなっているのかと思ったがお客さんとの距離感もぬくもりのある範囲で安心。


出来上がりが早い理由もわかります。


お釣りの出し方も、50円刻みなので細かい計算がなくわかりやすい。


かき揚げ天、アジ天、ゲソ天、えび天、いろいろなて天ぷらが皆150円。


【第三部】30年余り現役で働ける「商売の真髄」

店内で揚げたての天ぷらを出しているので、種類も多いし、ひとつひとつが大きい。
「とりあえずうれればいいや」なんて感じがまったくなくて、ちゃんと丁寧に作られているのが伝わってきます。

店主の動きを見ていると、商売に対する真剣さがにじみ出ています。
朝6時開店のために、深夜2時半にはもう仕込みを始める。
夕方4時にはきっちり閉店。


ご主人が朝2時半に出てきて仕込みをやるのかと思ったら、仕込みは次男坊が黙々とやっていました。
息子さんは午前中に帰宅。その後店主が、一人で。

それを30年以上続けているというのだから、本当にすごい。

お客さんにどんぶりを差し出すときも、「どうぞ」とやわらかい声。
その一言が、とても丁寧な印象なんです。

やっている仕事自体は、実はとてもシンプル。
毎日同じことの繰り返しです。

でも、その“同じこと”を生真面目に、手を抜かずに続ける。
それだけでちゃんと生きていける。

誰かに使われているわけでもなく、
自分のリズムで、自分の商売を守っている。

派手さはないけれど、こんな働き方もあるんだなあと、しみじみ感じます。


4. 結論:店主が語らぬ真髄「日銭商売こそが、最強の健康法である」

動画の中で、店主はお金の話をほとんどしません。


でも、どんぶりを渡すそのタイミングで、さっと代金を受け取る姿を見ていると、「ああ、日銭商売って強いな」と感じました。

今日つくった一杯が、今日の結果になる。
夕方4時には、その日の答えがちゃんと出る。
そして、また明日になれば、明日の結果が出る。

このシンプルな積み重ねこそが、30年以上も朝2時半から準備を続けられたエネルギーなんだと思います。

「今日もやれば、ちゃんと返ってくる」
その当たり前の期待感があったからこそ、心も体も元気でいられたのかもしれませんね。

83歳ワンオペ店が行列店に復活した理由

東京大岡山の立ち食いそば店「よりみち」は、駅前でもなく、商業施設もない、目立たない立地の“地元の常連向けの店”でした。

しかし、コロナ禍で客足が遠のいたときに「83歳ワンオペ店主」という切り口でYouTubeに紹介されたことをきっかけに状況が一変します。

動画を見た人が神奈川・群馬・栃木など遠方から来店するようになり、店は“近所の食事処”から“わざわざ行く目的地”へと変化。


写真撮影やSNS投稿も増え、名所のような存在になりました。

不利だった立地も、丁寧な仕事ぶりで時間をかけて克服。

3年ほどさっぱりでした。5年でやっと。


コロナ禍の客足が遠のいてくるしい時に


YouTubeで紹介してくれたから」と店主は言います。

83歳とは思えない軽快な動き、20秒提供のスピード、35年以上変わらない味――「


店主そのものがコンテンツとなり、全国から人を呼ぶ行列店へと息を吹き返したのです。


店主が言う成功の秘訣は、「自分でだしを作るので、かつお節の香りが店内に漂う。


天ぷらも自分で揚げているので、工場で作った時間の立ったような天ぷらじゃない。

手作りの温かみが生きているのでしょうね。」