一人老後の楽しみに釣りをたしなむ方がいます。
先日冬の風景写真を撮ろうと決めていたスポットに車を駐車しようとしていたところ、釣りをしに来た人とバッティングして会話を交わしました。
「釣れない!」を連発していらっしゃいましたが、気の毒なことにどこへ行っても釣れないそうです。
高齢者の生きがいの見つけ方
そうぼやかれますと会話が弾まないのは、仕方のないことで話を聞いているほかありませんでした。
私がカメラを持っていることに気づかれたのか、俺も写真でもやってみるかな、とおっしゃっていましたが、本気度は薄いと見ました。
お愛想を言っているとわかりました。
定年後毎日行くところがなくて、ぼんやりしていたり、無料で過ごせる公共施設に行ってを席を探してやきもきすることを考えると、釣りは多少のお金はかかりますが、とてもいい趣味のように思います。
少々の雨風交じりでも、目的がありますし、釣りをしていると同好の士ができ、コミュニケーションが生まれます。
年をとるとちょっとした会話で、気持ちがほぐれ、気分良くなります。
60代男性暇つぶし
お断りしておきますが、このお会いした方が一人暮らしかどうかは分かりません。
定年された方だろうと思います。
やることがなくて魚釣りをやっているということでしたが、寒いのに好きでないとできない趣味です。
わさび畑で作業をしている人がいましたので、私は様子を見にその場を離れました。
一回りして戻ってきましたら、先ほどの釣り人は、川沿いに釣り糸を少し垂らしては動き、少し垂らしては動きとアタリを探っているようでした。
釣りは一人でやるには都合のいい趣味です。
釣れるのも釣れないのも自分次第です。
川沿いにウオーキングがてら追ってみようかと思いましたが、暇だからと口ではおっしゃっていましたが、動きを見ると真剣でした。
邪魔をするのは悪いと思い止めました。
好きでなければできない集中力がこもった動きでした。
釣りをするのに年間6300円の入漁券が必要になります。あと餌代。
背中に入漁券を吊り下げてもぐりでないことを教えています。
60代のお金のかからない趣味
仲間と一緒の時もあるそうですが、大体一人で行動しているそうです。
一人の方が行動に制限がないし、その日の都合で計画を変えられるのでいいかもしれません。
釣りは、一人暮らしの高齢者が楽しめる趣味として最適ではないでしょうか。
釣りが好きでない人から見ると、ひとりで黙々と釣り場探しに打ち込む姿を見て何が楽しいのか、と思われるかもしれません。
まあそれが趣味というやつで、やっている人間にしかわかりません。
面白さにはまって次はこうしてやろうとか、反省しながら腕を上げていくその過程が楽しいのだろうと思います。
近くにはよく釣れる「釣り堀」があるのですが、1日で数千円も入場料がかかるので、定年後の年金生活者にできることではありません。
老後の一人暮らしで、お金をたくさんかける必要がない釣りは、体を適当に動かし、刺激もあるので楽しみながらやるにはいい趣味です。適度な暇つぶしにもなります。
コメント