作家の吉行淳之介さんの妹で女優の吉行和子さんのことが、「週刊新潮」2023年1月5・12日号に掲載されました。
1人でいることが寂しくない人もいる
現在お一人様の生活ですが、28歳の頃には同じ劇団の人と4年ほど結婚生活を送ったそうです。
その結婚生活が終わったとはずっと一人暮らしだそうです。
今87歳ですが、これまでさびしいと感じたことがないということです。
お父さんを4歳の時に亡くし、お母さんは美容師でもの心がついた時からそばにいなかったそうです。
お兄さんも妹さんもいるのですが、一緒にあそんだという話も出てきません。
少々特異な家庭だと思います。
家族がいて楽しいという感覚がないという話です。
友達とのお付き合いはあるので、孤独が好きという訳ではなくて、知らないうちに、ひとりで過ごしていてもなんとも思わないというようになったということです。
一人で過ごす時間を楽しめるというのはうらやましいですね。
ごみを捨てに行けなくなったら、老人ホームに入居するのを考えるとおっしゃってます。
今は仕事ができるのが幸せ。
老いと折り合いをつけながら、生きているそうです。
仕事とか趣味とか没頭するものを持っている方は、人とのつながりがあるので、自分の今の生活についてしみじみと考える必要もありませんね。
老後の一人暮らしで孤独を感じない人の考え方は、自分に合った方法で充実した生活を送れているということでしょう。
孤独に耐えられない
孤独に耐えられる人はいない、といいますが、孤独の方が人間関係のわずらわしさがなくていいという人もいますね。
吉行さんが、一人でいても苦にならないのは、小さい頃から一人でいたからだということです。
生活環境で気持ちの働き方も決まるのだろうかと僕は疑問に思うのですが。
結局人付き合いで、不安やストレスをあまり抱え込まない人は、孤独を感じることもないのではないかと思います。
人はいろいろな人と接する中で感情や考えに影響を受けるものでないかとおもいます。
ですが、自分というものがしっかり確立されている人は、人の影響を受けなくて済むのでしょうか。
料理が作れなくなる高齢者
吉行さんは、料理を作らないそうです。
仕事が忙しいし、仕事をする喜びの方が大きいので、料理を作る喜びが見つけられないということなのでしょうか。
稼ぎがありますし、外食ですましても困らないでしょう。
一般の高齢者は、自分で作らないとお金がかかるので好きでなくとも、ご飯の支度はします。
自分で料理を作れないと栄養不足になる恐れがあります。
高齢者で料理が作れないと自立した高齢者とは言えないそうです。
加齢とともに認知症が進んで、料理が作れなくなり、掃除が出来なくなるそうです。
そしてやがてごみ捨てにも行けなくなる日が来る。
だけど老人ホームには行けない。
お金がないから。